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夢日記 2017/3/10

 

私は、ほぼ毎晩夢を見る

睡眠障害があるので「いかに眠りにつくか」が私にとって最大のテーマである。やっと眠ったとしても、夢が眠りの邪魔ばかりする。

その夢は毎回総天然色で、内容は荒唐無稽。どうしていつも夢ばかり見るのか、自分の頭の中をかち割って見たくなる。

一昨日の夢は、かなり酷かったので書いておこうと思う。

 

私は夫の実家の台所にいる

これから食事の支度をするらしい

米を研ぎたいが、米びつの中に虫がわいていて、気が遠くなりそうになる

お玉で虫のいなさそうなところから三合分の米を掬おうとするが、米が虫の出す糸でくっついてダンゴのようになっている。気持ち悪い。こんな米は炊きたくない等と言ったところで聞き入れてはくれないのを知っている。

ご飯を炊くだけで時間がかかってしまい、まだおかずに取り掛かれない。

何をもたついていたのかと、叱られるだろう。

犬のLが、ハイテンションで家の中を駆け回っている。

初めて来た夫の実家に興奮しているのだ。

普段からうるさい犬なのに、いっそううるさいので義母に「わたし、この犬嫌い」と呆れられている。

ああ、連れて来なければよかった。

窓が開いていた。Lは、大ジャンプをして窓の外に飛び出した。

「ここは、二階だよ!」

驚いて窓の下を見た。

Lは積もった雪の中にボソッと落ちてブルブルと身体の雪を振り払うと、お隣の家まで走って行ってしまった。

「Lが逃げた!Lが外に逃げちゃった!」

夫に訴えるが、夫はさして驚かず動こうともしなかった。

「早く!追いかけなきゃ。Lが、Lが…」

 

Lちゃん!と口に出して、目が覚めた。

 

これは夢。これは夢。だって、Lは死んだのだもの。逃げるも何も、Lはもう死んだのだもの。

「この犬嫌い」と言った義母も何十年も前に亡くなっていて、義母はLを見た事がない。

私は気分が悪くて仕方がなかった。

Lが死んで、1年が過ぎて、夢にLが何度も現れた。

最初の頃は治療に苦しむ姿だったり、寂しそうな顔で私を見ていたりしたが、最近はただ楽しそうに駆け回っている姿なので、あの世で楽しく暮らしているのかな?と思っていた。

私の夢は、直前に起きた事にとても影響を受ける。

だから、どうしてこんな夢になったのか見当がつく。

前日の私は、5,000字の短編小説に取り組んでいた。

推敲して投稿したら、午後になっていた。

身体中が痛くて寝不足が続いていたので、整体にでも行こうかな?その後買い物をしたら、晩ご飯の支度が遅くなっちゃうな等と考えながら、ふと犬を見ると、13歳になったばかりの牝犬Aの顔が驚くほど腫れあがっていたのだ。

すぐに病院に行かなくちゃ。

動悸がして、パニックを起こしそうになる。落ち着け、落ち着け私。

夫に電話をして、車をだせないか聞いてみると「出せない」と言う。

だろうね。

「少し冷やしてみたら」等と呑気な事を言うので、イライラする。

夫なんかもう当てにしない。私が病院に連れて行く。

でも……

Lが死んでから、私はあの病院に近づけなくなっていた。Lを自転車で病院に運んだ日の記憶がフラッシュバックした。自分の体調もあまり良くない。病院は遠い。

でも、幸いな事に気温はあの日ほど低くなく、風もない。

連れて行こう。

他の病院ではなく、Lを死なせたあの医者にこそ、Aを治してもらわなければならない。

 

注射を2本打ち、Aの顔の腫れはひいた。病院に連れて行って良かった。あの道のりを走るのは、やはりとても悲しかったけれども。

そんな事があって、あの夢を見たのだ。

私は夫の実家に15年以上行っていない。

義母は私達が結婚して2年目に亡くなったので、帰省すると私が台所に立つ事になる。私が古くなった食材をポンポン捨てるので、義父とはいつも言い合いになった。芽と根が長く伸びて、玉の部分がスカスカになった玉ねぎを捨てたら「食べられる」と言う義父と大喧嘩になった。後になって調べたら、緑の芽の部分は美味しいらしい。でも、その時の私には到底受け入れられなかった。

義母が亡くなる前、宅急便で送られてきた米に虫がわいていた。私はそれを袋ごと捨てた。実母に言うと「もったいない」と叱られたけれど。

 

いろんな記憶をミックスした、歪な夢だった。

 

夫がまだ家にいたので、この夢の一部始終を話して聞かせると

「よく夢なんか、いちいち覚えているもんだな」と、呆れられた。

私は夫がすぐにLを追いかけなかった事を責め立てた。すると

「はいはい」

とカラ返事をして、そそくさと仕事に出かけて行くのだった。


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