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犬とドラマと、花のこと②

夫も娘も出かけ誰もいない日曜の午後、録画したテレビドラマを見た。

「運命に、似た恋」

カスミ(原田知世)45歳。バツイチで、高校生のひとり息子と暮らしている。

富裕層ばかりを顧客とする高級クリーニング店で、汗だくになって働く日々。

ユーリ(斎藤工)は、有名デザイナー。年齢不詳だが、カスミよりも5歳くらい年下か?

二人は、カスミの配達先であるユーリの家で出会う。

ユーリはカスミを部屋に招き入れると、完成したばかりの椅子に何故かカスミを座らせた。

その後もユーリは、カスミと出会う度に何かとちょっかいを出す。

カスミは、ユーリとは住む世界が違う事を知り、距離を置こうとする。

しかしカスミの職場であるクリーニング店では、大事なイベントで使われる布の染め変えを受けた際に、生かしたい布のしわ加工をきれいに伸ばしてしまった。

それはカスミのミスではなく、ユーリの部下のミスであった。

クリーニング店員として責任を感じたカスミは、ユーリと共に日暮里の繊維街に行き、代わりとなる布を探して回る。

夜を徹して、アイロンで布にプリーツを付けるカスミ。

疲れきって朦朧とするカスミに、ユーリはそっとキスをしようとする…

 

2話目は、ここで終わった。

友人はこの続きが楽しみで仕方なく、私ともうひとりの友人にも見て見て!とLINEしてきたのだ。

 

「運命に、似た恋」

これは「運命の恋ではない」という事だろうか?

作者は北川悦吏子。

”恋愛の神様”として、数多くのラブストーリー作品で有名な脚本家で

「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」等の大ヒット作がある。

NHKのドラマは、これが初執筆。

 

3話目は火曜日の午後に再放送があり、それを見た。

ユーリはカスミに、プリーツ作業のお礼を手間賃として渡し、カスミを激怒させる。

ユーリの部下であるリリが気をきかせて誤解を解き、ふたりはラグビーの試合を見に行くデートをする。

ふたりの距離が縮みそうになる度に、ユーリと関係を持つ、クライアントの社長夫人マホが邪魔をする。

謎めきながらも少年のように一途なユーリに、カスミは心を開いていく。

 

ここまでの感想。

あざとい。

 

カスミ45歳がリアル過ぎて、私達のような中高年世代をターゲットにしているのが解る。

友人が「原田知世のおばちゃんキャラが、痛い感じでかわいそう」と言っていた。

 

誰もが、自分はおばちゃんではないと思っている。

でも、おばちゃんだよ?私達。

疲れた表情で、髪はぼさぼさで、ため息ばかりのおばちゃんに、あんないい男が寄って来る訳がない。

日暮里に布を買いに行くタクシーの中で、ユーリがカスミに「何か歌って」と言う。

カスミは「夜明けの雨は、ミルク色…」と、静かに歌い始める。

これはユーミンの「雨の街を」で、私も好きな歌だ。

ネットでは、この曲は誰のなんて歌?と話題になる。

この歌がすぐにピンとくるところが、おばちゃんだよね…

「雨の街を」

そして、プリーツしたブルーの布で表現したかったのは水面。

水面に浮かんでいるのは、熱帯に一夜だけ咲く花「サガリバナ」

一夜だけ、咲く花…

 

カスミは今は髪振り乱していても、だんだんと綺麗に変わってゆくだろう。 

私はドラマの性描写が苦手なので、出来ればカスミとユーリはそうならないで欲しいと思っている。

(ユーリとマホのシーンはもう何度もあるが、そこには愛がないのでこれも辛い)

 

カスミとユーリは結ばれる…はずがないと思っている。

ほんの少し、甘美な夢を見るだけなら、おばちゃんだって夢を見たっていいよね?

そんな風に終わればいいけれど、公式HPによるとそんな綺麗事では済みそうにない。

 

その少女は幼い日、ひとりの少年と再会の誓いを立てた。

いま、45歳になった彼女は、バツイチの母親。

生きるために、ただ精いっぱい働く日々だった。

そんな彼女の前に現れた、超一流デザイナーの男。

まるで境遇の違うふたりが、恋に落ちてゆく。

男はなぜ、彼女の前に現れたのか。

もしかして彼は、あの時の少年なのか?

純愛と、宿命と、救済の物語。

 

カスミ(原田知世)は離婚歴があり、高校生の息子と二人暮らし。

富裕層向けの配達クリーニング店で懸命に働き、何とか生計を立てていた。

ある日、カスミは配達先で、ユーリ(斎藤工)というデザイナーの男に出会う。

カフェの内装から家具、小物に至るまで、あらゆるもののデザインに挑戦し、その世界で若手No.1と目される存在。

彼は、なぜかカスミに馴れ馴れしく、ちょっかいをかけてくる。

カスミは当初は警戒するが、やがて、彼が根は純粋な人物である事を知り、惹かれてゆく。

しかしユーリには、いろいろと謎めいた部分があった。

彼はすでにマホ(山口紗弥加)という女性と関係を持っていたし、師匠である世界的デザイナー・深見ヨシタカ(奥田瑛二)に対しては、なぜか絶対服従だった。
ある日カスミは、ユーリが自分にとっての“運命の人”だったのでは、と気づく。

それは、カスミが今も心のよりどころにしている、大切な記憶に関わることだった・・。

それぞれに“何か”を抱えた女たち、男たちの切実な想いが交錯し、本当の“運命”へと突き進んでいく。

ー 公式HPより引用 ー

 

カスミは離婚しているし、ユーリも独身なのだから、不倫ではない。

だから、恋愛でもなんでも堂々とすればいいのだけれど、これからもっと他の人物達が絡み合って、どんでん返しがあるのだろう。

 

気が付くと、私はこの頃「雨の街を」ばかり口ずさんでいる。