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文芸メイン、その他もろもろ

短歌ハッシュ  獣 肉

もっと早く記事にするつもりだったのに、あっという間の最終日。まだ間に合うから急いで〜! #短歌ハッシュ 文庫本カバーになるネプリ、5月号を配信します! ざっくりしたアイヌ文様イラストに「獣」もしくは「肉」の詠み込みの8首です。ネプリ用に少し明る…

あすみ

あすみが生まれたのは、母親の真奈美が43歳の時だった。 その7年前には不妊治療の体外受精で、長男の礼を授かっていた。 礼は賢く健康に育ち、子供は礼ひとりで充分幸せと、真奈美も10歳年上の夫、修も思っていた。 それなのに思いも寄らず自然妊娠をしたの…

2017年度の投稿記録

投稿記録を年度毎に記録しようと思い立ってはみたものの、成果はあまり芳しくありません。 なので書き残すのも気が重いのですが、自分への叱咤と、今年度こそ良い結果が残せますようにという願いを込めて。 2017年3月から毎日歌壇への投稿を始め、2018年3月…

短歌ハッシュ 草冠の草花

いつでもスランプ、タンポポです。 でも、テーマが「草冠の草花」となれば、出さなきゃという謎の使命感に駆られ(またか)過去作で参加しました。 出詠した時も思いましたが、印刷してみると… 放課後の遊び相手は草花で 四つ葉をあげる友もいなくて たんぽ…

映画「ちはやふる・結び」ネタバレ少しありの感動的感想

4月1日に観てきました。 封切りから2週間が経過して、そろそろ席も余裕かな?と思ったら甘かった(>_<)。 まだ春休み中だったので、座席は中高生のグループでびっしり。女子率高め。 私以外にぼっちのオバサンはいないかなと見渡す勇気もありませんでしたが、…

上京物語

今日街に出たら、入学式帰りの親子を何組も見かけた。 駅にはひと目で新卒と解る、スーツ姿の若者が人波に揉まれていた。 ああ、またこの季節がやって来たのかと思う。 それでも私は知っている。1ヶ月もすれば誰も彼も都会に慣れて、夏頃にはすっかり東京の…

歌集「かぎしっぽ、ふれふれ」

短歌を始めて3年未満、まだ新人のタンポポですが、いつかは歌集を出したいです。 歌人のどなたかが仰っていました。 歌集を出すのに必要なものは3つ。 ① お金 ② 歌数 ③ 野心 だそうです。なるほど… 私の場合、③は人一倍ありますが、②が圧倒的に足りません。…

歌集「いわて震災詩歌2018」

特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター発行の歌集 「いわて震災詩歌2018」に、短歌5首を掲載していただきました。 波と手紙と白い花 出身を問われ告げればあのミヤコそうあのミヤコと人は俯く 友人の家流されて六年目出した手紙は届かぬままで 出…

母と娘

5年前、私はあるエッセイの公募に応募した。 その作品は、あえなく落選した。優秀作品に選ばれたエッセイは、家族の絆がテーマの素晴らしいものだったから、私はたいして落胆もせず応募した事すら忘れていた。 1年が過ぎ、新聞社からのメールが私に届いた。 …

体罰

会うとご飯をご馳走してくれるらしい船橋のオジサン(id:cj3029412)が、高校時代の恩師の話を書いていて、少し泣いた。 お土産屋「八汐」のこと - illegal function call in 1980s 今は生徒に手をあげればクビになる時代だけれども、私が子供の頃には、悪い…

義母のこと

命日が近いせいか、義母の事をつい考えてしまう。 今まで自分の家庭環境への恨み辛みばかり書いてきたが、夫の家庭環境もなかなかのものであった。 不和な家庭の男を徹底して避けてきた。ごく普通の家で育った人と結婚したかった。 そうして選んだはずなのに…

大晦日の思い出と、2018年の抱負

高3の時、巫女のアルバイトをした事がある。 別の高校に通う中学の同級生から突然電話があり「明日の大晦日に八幡様で巫女をやらないか」と誘われた。既に3人が決まっていて、あとひとり誰かを探していると言う。 私は二つ返事で「やる」と言った。 母に話…

白い巨塔に彷徨う病む人の戯れ言

今日の通院は内科の定期的なもので、尿と血液を採って調べている間に昼食を食べ、その後に診察、3ヵ月分の薬をもらって帰る日だった。今思えば、単なる私のミスだ。いつも通り先に採血をして、それから採尿していれば、こんな騒ぎにはならなかった。検査室の…

誰のために詠むのか

11月 28日の毎日新聞に「誰のために詠むのか」というタイトルで、松村正直氏の月評が掲載された。 これを読んだ私の感想は、単純明快だった。 言うまでもなく、私は自分のために詠んでいる、 その歌が誰にも見向きもされない、ただの31文字の羅列に過ぎない…

第二回 氷川短歌賞選評会

2017年10月22日に開催されました「第二回氷川短歌賞選評会」に参加してきました。 板橋区立氷川図書館での開催です。 この日は大雨の予報で、風邪気味でもありましたが、選評会の参加が氷川短歌賞の応募条件でしたので、たとえ槍が降ろうとも行くのです。 「…

いつかはいなくなる、親のこと⑥

家に戻る前に家電量販店に寄って、掃除機を買った。 実家の掃除機が古くてゴミを吸わないので、いくらかけてもきれいにならないのだ。 ちょうど特売の品があり、すぐ決めたので大して時間はかけていない。それでも家に帰ると、母はやきもきしながら私達の帰…

いつかはいなくなる、親のこと⑤

東京では不規則な生活の私だが、岩手に帰省すれば不思議と早起きになる。 ホテルの部屋の窓からは、海も山も見える。夜が明けていく町の様子をぼんやりと眺めた。貧乏くさいつまらない町だと思っていたが、そうではなかった。今の私は、海と山が近くにあるだ…

いつかはいなくなる、親のこと④

家に帰ると、母は病院での父の様子を聞きたがった。私は父が私と姉を見間違えた事だけ話した。 そして母に何が食べたいかと聞くと、よく行く回転寿司の茶碗蒸しが食べたいと言った。 母は家の中をゆっくり歩く事は出来ても、外に出るのは辛そうだった。タク…

いつかはいなくなる、親のこと③

タクシーの運転手に行き先を告げると、寺を抜けても良いかと聞かれた。 私は構わないと答えた。父の入院している病院は、以前は駅前にあった。それがいつの間にか山の方へ移転して、私は一度も行ったことがない。 寺を通るルートは曲がりくねった坂道で、ガ…

いつかはいなくなる、親のこと②

実家に向かった姉とは、なかなか連絡がつかなかった。 姉の家から実家までは、車を飛ばしても2時間以上かかる。 運転中か病院にいるのかも解らないので、こちらからは電話もかけられない。 慌てても仕方がない。どのみち明日の昼には帰れるのだからと自分に…

いつかはいなくなる、親のこと①

9月の3連休に、岩手に帰省した。 東日本大震災以来、年に一度の帰省を自分に課しているが、私の本心は帰りたくないらしい。去年は帰省の前日に胃けいれんを起こしたし、今年も出発日が近づくにつれて身体のあちこちが痛み出した。 父に会いたくない。 帰省す…

短歌ハッシュ 自由詠

9月は様々な公募の締め切りに追われていた、チャレンジャーなタンポポです。 そんなこんなで、こちらは配信がとうに終わっているのですが、短歌ハッシュの9月号にも参加出来ましたのでご紹介します。 羽の字を名前に持った運命で あの子は遠くへ行ってしまっ…

歌集「つむじ風、ここにあります」

僕の第一歌集を差し上げます。|木下龍也| こんなツイートを見かけて、あっ、欲しい!と手を挙げた私。 いつかは私も何か一冊の本が出せたらいいなという、ぼんやりとした願望を昔から持っていました。 その何かが歌集になりつつあるこの頃。 応募したのは…

映画「僕のワンダフル・ライフ」ネタバレなしの号泣的感想

娘が応募して当選したので、映画「僕のワンダフル・ライフ」の試写会に行きました。 日帰り出張だった娘は、開演18時30分ギリギリに会場に駆け込みました。 仕事帰りの人にはこの時間は厳しいですよね。暇な主婦の私は昼間の開催がいいのだけれど…。 まだ公…

短歌ハッシュ 海 海松(みる)

絶賛スランプ中のタンポポです。 前述の通り、短歌ハッシュもしばらくお休みして皆さんの作品を楽しもうと思ったのですが… Twitterに好みのブルー系イラストが流れてきて、やる気を出してしまいました(笑)。 海松(みる)というものを知らなかったのですが、本…

受験勉強をしないで試験を受けた 私のこと

今週のお題「ちょっとコワい話」 これまでも度々書いてきたが、私は勉強が嫌いだった。 嫌いだが学校には一応通った。同学年の生徒が300人以上もいたが、登校拒否をする子などいなかったと思う。 中2の時に父親が脳出血で倒れ、市外の大きな病院に入院した。…

短歌ハッシュ わたしが 好きな わたしの 歌

すみません…もう配信は終わってしまいましたが 短歌ハッシュが一周年を迎え、記念号が発行されました。このブログから新聞へと短歌発表の場を移し、それでも数がなかなか詠めないので 短歌ハッシュも参加できなくなりそうなこの頃ですが、一周年記念とあらば…

赤点の思い出

今週のお題「テスト」 数学のテストで赤点を取った事が、一度だけある。 私の通ったB高校では、通知表に中間と期末の平均点がそのまま記載された。40点以下が赤点で、赤い文字で書かれた。 1~3学期の平均点が40点以下だと、年度末に追試となった。 私は、…

読書感想文の雑感②

読書感想文にまつわる嫌な思い出のふたつ目は、高校生の時だ。 大竹しのぶ主演の「あゝ野麦峠」を、母と観に行った。 「どうしてもこの映画が観たいのだが、久し振りの映画館なので一人では心細い」と、母が言うからだ。 私はこの映画にあまり興味がなかった…

読書感想文の雑感①

きなこ猫(id:kinako222)さんの、こちらのエントリーを読んで はてなブログに投稿しました #はてなブログ国語の先生に教わった共感される読書感想文の書き方 - きなこ猫のスッキリ生活https://t.co/Fc39SDT0AP pic.twitter.com/v4jQBD5nxc— 猫野きなこはてな…