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誰のために詠むのか

11月 28日の毎日新聞に「誰のために詠むのか」というタイトルで、松村正直氏の月評が掲載された。 これを読んだ私の感想は、単純明快だった。 言うまでもなく、私は自分のために詠んでいる、 その歌が誰にも見向きもされない、ただの31文字の羅列に過ぎない…

第二回 氷川短歌賞選評会

2017年10月22日に開催されました「第二回氷川短歌賞選評会」に参加してきました。 板橋区立氷川図書館での開催です。 この日は大雨の予報で、風邪気味でもありましたが、選評会の参加が氷川短歌賞の応募条件でしたので、たとえ槍が降ろうとも行くのです。 「…

いつかはいなくなる、親のこと⑥

家に戻る前に家電量販店に寄って、掃除機を買った。 実家の掃除機が古くてゴミを吸わないので、いくらかけてもきれいにならないのだ。 ちょうど特売の品があり、すぐ決めたので大して時間はかけていない。それでも家に帰ると、母はやきもきしながら私達の帰…

いつかはいなくなる、親のこと⑤

東京では不規則な生活の私だが、岩手に帰省すれば不思議と早起きになる。 ホテルの部屋の窓からは、海も山も見える。夜が明けていく町の様子をぼんやりと眺めた。貧乏くさいつまらない町だと思っていたが、そうではなかった。今の私は、海と山が近くにあるだ…

いつかはいなくなる、親のこと④

家に帰ると、母は病院での父の様子を聞きたがった。私は父が私と姉を見間違えた事だけ話した。 そして母に何が食べたいかと聞くと、よく行く回転寿司の茶碗蒸しが食べたいと言った。 母は家の中をゆっくり歩く事は出来ても、外に出るのは辛そうだった。タク…